この文書は、シリアルポートとマルチポートシリアルカードについての 基本的な情報を扱っています。モデムやテキスト端末に固有の情報は、 Modem-HOWTO と Text-Terminal-HOWTO に移動させました。getty (ログイン 処理等を実行するプログラム)に関する 情報もこれらの HOWTO に移動させました。というのも、mgetty と uugetty はモデムと組み合わせて使うことが多く、agetty はテキスト端末と組み合わ せて使われることが多いからです。 モデムやテキスト端末、プリンタを扱う場合には、この HOWTO を調べる 必要はないでしょう。 しかし、シリアルポートを別のデバイスと組み合わせて使う場合、 マルチポートシリアルカードを使う場合、シリアルポートそのものに関する 問題を解決する場合、シリアルポート に関する技術的な情報を詳しく知りたい場合には、他の HOWTO と共にこの HOWTO を参照する必要があるかもしれません ( 関連する HOWTO 文書 をご覧ください)。 この HOWTO には各種マルチポートシリアルカードに関する情報を載せています。 というのも、これはモデムでもテキスト端末でも使われることがあるからです。 この HOWTO は Intel x86 アーキテクチャで動作する Linux を対象にし ていますが、他のアーキテクチャでも使えるかもしれません。
Copyright (c) 1993-1997 by Greg Hankins, 1998-2000 by David S. Lawyer mailto:dave@lafn.org
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オリジナルの Serial-HOWTO の大部分は Greg Hankins さん
gregh@cc.gatech.edu
が書きました。
Greg さんはまた、他の方が提供した文章の書き直しを文体や文章の流れの繋
がりを保つために行っています。彼曰く「貢献してくれた方々、意見をくださっ
た方々の全てに感謝します。それぞれの名前を挙げると長くなりすぎるので省
略します(100 人を超えています)。シリアルドライバについての質問に答えて
くださった Ted Ts'o には特に感謝します」ということです。
バージョン 2.00 のうち約半分は Greg Hankins さんの HOWTO の内容を引き
継ぎ、残りの部分は David Lawyer が新たに書きました。Ted Ts'o も協力を続けて
くれています。
2.00 はは大幅な改訂であり、古い Serial-HOWTO にあった端末とモデム に関する情報はなくなりました。これらの情報は以下の文書に移動しています:
2.01: Modem-HOWTO などからプラグ&プレイに関する情報を追加しました。 setserial と stty の情報を更新しました。筆者はマルチポートカードに関す る全ての情報が最新かどうかをまだチェックしていません。この HOWTO 文書 は色々な情報源からの情報を集めて作ったという性質上、統一性に欠けている 部分があります。この点は将来出すバージョンで改善するかもしれません。
Serial-HOWTO の最新版は LDP とそのミラーサイトで閲覧・入手できます。 ミラーサイトのリストは http://metalab.unc.edu/LDP/mirrors.html にあります。文書は色々 な形式で入手できます。最新版の日付を確認したいだけなら http://metalab.unc.edu/LDP/HOWTO/Serial-HOWTO.html を見て、 現在のバージョン(v2.07, May 2000)と比べてください。このバージョンの 新しい点は、ロッキングの方法、UART プロトコルに関する情報の整理、 スティッキーパリティについてです。
モデム、テキスト端末、一部のプリンタや他の周辺機器はしばしば シリアルポートを使います。先に説明したミラーサイトのうち、最も近い サイトから以下の HOWTO を入手してください。
Modem-HOWTO
モデムのインストールと設定についてPrinting-HOWTO
シリアルプリンタの使用に関する情報Serial-Programming-HOWTO
シリアルポートの読み書きや状態
の確認/設定を行う C 言語のプログラム(またはその一部)を書くための参考情
報です。もうすぐ新しいバージョンが出ます。Text-Terminal-HOWTO
テキスト端末の動作、インストール・
設定・修復の方法について
質問、意見、提案、追加の情報は筆者に送ってください。筆者は、読者の皆さ
んがこの HOWTO についてどう思っているかを大変知りたいと思っています。
筆者は改善点を常に探しています! 理解できなかったところや、はっきりしな
い部分はちゃんと筆者に教えてください。筆者に連絡するには
mailto:dave@lafn.org (David Lawyer)
までメールを送ってください。
(新しい USB ポートや HSSI ポートでない)従来のシリアルポートは、非常 に古い I/O ポートです。 シリアルポートはほとんど全ての PC に付いています。ですが 1998 年半ば以降の Macintosh (色付きのケースのもの)には USB ポートしか ついていません。最も一般的な規格は RS-232 (EIA-232 とも呼ばれます)で す。シリアルポートのコネクタは、PC の裏に9 ピンのコネクタ(25 ピンの場 合もあります)が 1 つまたは 2 つ付いている形でよく見られます。 しかし、シリアルポートはそれ だけのものではありません。シリアルポートには、EIA-232 規格に準拠する信 号を生成しなければならない関連電子技術も含まれます。 電圧の波形 の章を見てください。あるピンは データのバイト列を送るために使い、別のピンはバイト列を受け取るために使 います。信号が共通に使う接地電圧のピンもあります。他の「便利な」ピンは 主に、「オフ」を表す負の定常電圧と「オン」を表す正の定常電圧を使って信 号を表すために使います。
UART (Universal Asynchronous Receiver-Transmitter) チップがほとんどの 処理を行います。最近は普通、このチップの機能は別のチップに組み込まれて います。「 UART とは何ですか?」を参照してくださ い。UART は時間が経つにつれ改良されており、現在は古いモデル(数年前のモ デル)は時代遅れになっています。
シリアルポートは元々はモデムを接続するために設計されたのですが、マウス やテキスト端末、ある種のプリンタ等の色々なデバイスをコンピュータに接続 するためにも使われています。これらのデバイスは、適切なケーブルを使って シリアルポートに繋ぐだけです。内蔵モデムの多くは組み込みのシリアルポー トを持っているので、内蔵モデムを PC に追加すると、別のシリアルポートが PC に加わったように見えます。