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21. 付録 C: 端末サーバ接続

この章は Text-Terminal-HOWTO を編集したものです。

端末サーバは多くのモデム(あるいは端末)を複数のコンピュータへ接続できる、 賢いスイッチのようなものです。これは機械的なスイッチではないので、通過 するデータの速度とプロトコルを変換できます。Xyplex, Cisco, 3Com, Computone, Livingston などの、多くの企業が端末サーバを作っています。多 くの種類と特性を持つがあります。(Linux PC で自分のターミナルサーバを作 る可能性を含み) 他の HOWTO にはそれらの比較と説明をする必要があります。 多くの人は直接端末へ接続するよりも、モデムを用いて接続しています。

端末サーバの使用法のひとつは、ホストコンピュータに接続する高速ネットワー クへ多くのモデムを接続することです。もちろん、端末サーバには高い演算能 力とネットワークプロトコルを動作させるソフトウェアが必要です。端末サー バはユーザと互いに会話し、どのコンピュータと接続するかなどを尋ねます。 あるいは、何も尋ねずに接続するかもしれません。端末サーバを通じて、プリ ンタへ印刷ジョブを送る人もいるでしょう。

現在、各シリアルポートにハードウェア割込みが必要なことを除いて、PC は ターミナルサーバを務めるには充分な演算能力を持っています。PC には追加 するシリアルポート用の予備の割込みが 2-3 しかありません。そして、ソフ トウェアではハードウェアの割込みを作れません。その解決法は、自分自身に 割込みを持っている上等なマルチポートシリアルボードを使用することです。 (また、安いモデルでは、複数のポートが PC のひとつの割込みを共有してい ます。) 詳細は Serial-HOWTO をご覧ください。こういった PC 上で Linux が動作し、多くのシリアルポートで getty が動いていたなら、端末サーバと 考えることができるでしょう。ネットワークを通じて他の PC と接続したり、 データを通過させ 14 バイト毎などにシリアルポートの割込みを処理するなら、 事実上端末サーバになります。``radius'' というソフトウェアを使用するこ ともあります。

現在、実際の端末サーバはただの端末以上のサービスを提供します。端末をエ ミュレートする PC にサービスを提供したり、ときには電話回線につないだ集 合モデムと接続します。モデムを内蔵したものさえあります。端末(あるいは PC がエミュレートする端末)が直接モデムに接続しているなら、回線の反対側 にあるモデムは端末サーバへ接続できます。テキスト端末が生成しない PPP パケットを、端末サーバがデフォルトで待ち受けていることもあります。

[訳注 : JF プロジェクトによる日本語訳 Text-Terminal-HOWTO, Serial-HOWTO ]


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