イベントのライフサイクル

Storage Automated Diagnostic Environment のほとんどのイベントは、健全性の変化を基準としています。たとえば、デバイスの状態がオンラインからオフラインに変化すると、健全性が変化します。イベントを生成するのは、実際のオフラインという値ではなく、オフラインからオンラインへの変化です。状態だけに基づいてイベントを生成した場合、同じイベントが常に発生することになります。ログファイルの監視では変化を利用できないため、ログイベントは頻繁に発生する可能性があります。この問題を軽減するには、ログファイルのエントリにしきい値を設定します。

しきい値を設定すると、一定期間内に最小数のログファイルエントリが発生してからイベントが生成されるようにできます。Storage Automated Diagnostic Environment には、イベント最大値のデータベースも含まれており、同じ 8 時間の枠内で同じ対象について生成されるイベントの数が追跡されます。このデータベースは、他に回避方法がない場合でも、反復するイベントの生成を停止します。たとえば、スイッチのポートが数分ごとにオフラインとオンラインに切り替わる場合、イベント最大値データベースを使用して、この切り替えのレポートを 5 分ごとではなく 8 時間に 1 回だけにすることが可能です。

イベントは通常、以下のガイドラインに基づいて生成されます。

  1. デバイスが最初に監視されたときに、検出イベントが生成されます。これは対処可能なイベントではなく、主として NSCC のための監視ベースラインとして使用されます。このイベントでは、ストレージデバイスのコンポーネントの詳細が記述されます。検出後 1 週間ごとに、監査イベントが生成されます。内容は、検出イベントと同じです。
  2. ログイベントは、ホストまたはストレージのログファイルで重要な情報が検出された場合に生成されます。この情報は通常ストレージデバイスに関連しており、すべてのユーザーに送信されます。これらのイベントは、しきい値に応じて対処可能にすることができ、有効になっている場合にはさらに NetConnect プロバイダを使用して送信できます。
  3. イベントの生成は、ソフトウェアが計測レポートの内容の変化を検出した際、デバイスをプローブした際、および直前の計測レポートと比較した際に行われます。直前のレポートは通常、数分前のものです。生成されるほとんどのイベントは、StateChangeEvent および TopologyEvent のカテゴリです。
  4. 可能な場合、Storage Automated Diagnostic Environment のマスターエージェントは複数のイベントを組み合わせて集約イベントを生成します。

    注 - 集約イベントと保守担当者が対策を講じることを必要とするイベント (対処可能なイベント) は、アラームとも呼ばれます。

関連項目