ストレージアレイ (トレイ) の追加

この保守作業の準備として、次のことを行います。

  • 重要: この手順はお客様に大きな影響があります (「新しい構成での電源投入」の「注 3」を参照)。

  • この保守作業では、新しいトレイ を持ち上げるのに 2 名の作業員が必要です。新しいトレイの重さは最大で 43 kg (完全構成) になることがあります。

  • あらゆる ESD 予防対策を講じます。

    ストレージトレイの設置の準備

    1. 作業員 2 名で、輸送用コンテナから新しいトレイを取り出します。

    2. EMI ガスケットからバッキングストリップを取り外し、トレイのドライブベゼルのすぐ後ろに当てます。

      注 :これは、キャビネット設置にのみ該当します。

      a) EMI ガスケット取り付けの図を表示します。

    3. キャビネットの正面に立ち、適切な枚数のフィラーパネルを取り外して、新しいトレイを収容できるようにします。

    4. トレイをキャビネットに追加するのでない場合は、「アレイモジュールのトレイ ID の設定」に進みます。

    Sun 拡張/Sun Fire/Sun 900/1000 キャビネットへのレールの取り付け

  • Sun 拡張キャビネット

    1. 各サイドレールについて、プラスのねじ回し (Phillips の 2 番) を使用して、レールのネジを緩め、キャビネットの中に収まるようにレールを調整します。

      a) レール調整の図を表示します。

    2. 各レールについて、キャビネットにレールを差し込み、正面に 2 本の 8-32 ネジを挿入します。

      a) 正面のネジ挿入の図を表示します。

    3. 各レールについて、レール下部の取り付け穴に 4 本の 8-32 ネジを挿入します。

      a) 下側の取り付けネジ挿入の図を表示します。

    4. すべてのネジを締めます。

  • Sun Fire キャビネット

    1. プラスのねじ回し (Phillips の 2 番) を使用して、2 本のネジを外し、延長レールを取り外します。

      a) 延長レール取り外しの図を表示します。

    2. 両方のレールについて、正面および背面の取り付け穴に 2 本の 10-32 ネジを挿入します。

      a) ネジ穴位置の図を表示します。

    3. レールの 2 つの細長い穴が、直前の手順で取り付けたネジに被さるようにレールを差し込みます。

      a) レール固定の図を表示します。

    4. 各レールについて、レールの細長い穴のすぐ下の穴に 2 本の 10-32 ネジを挿入します。

    5. すべてのネジを締めます。

  • Sun 900/1000 キャビネット

    1. キャビネット内の各延長レールについて、プラスのねじ回し (Phillips の 2 番) を使用して、延長レールの 2 本のネジを緩め、レールを調整できるようにします。

      a) レール調整用のネジの図を表示します。

    2. キャビネットにレールを差し込み、キャビネット正面にあるマークに位置を合わせます。

      a) レール位置の調整の図を表示します。

    3. 2 本の M6 ネジを使用して、各レールをキャビネット正面に固定します。

      a) レール固定の図を表示します。

    4. 各レールについて、キャビネットの背面に回って、キャビネットに収まるようにレールの長さを調整します。

      a) レールの長さ調整の図を表示します。

    5. 2 本の M6 ネジを使用して、各レールをキャビネット背面に固定します。

      a) レール固定の図を表示します。

    6. 調整用ネジを締めます。

      a) レール調整用ネジを締める図を表示します。

    7. すべてのネジを締めます。

    キャビネットへのストレージトレイの搭載

  • When intermixing Fibre Channel (FC) and SATA expansion modules (trays) within the same configuration the placement of the SATA expansion modules in relation to the FC expansion modules is critical to array performance. The FC expansion modules must be grouped together and the SATA expansion modules can be placed at either end or at both ends of the FC expansion module grouping.

  • View the example FC / SATA configuration illustration.

    Note: An FC expansion module must contain all FC disk drives and a SATA expansion module must contain all SATA disk drives.

    1. トレイの正面に回って、左右のエンドキャップを取り外し、ネジ取り付け穴を表に出します。

      a) エンドキャップの取り外しの図を表示します。

    2. 作業員 2 名でトレイをゆっくりと持ち上げ、キャビネットに差し込みます。

      a) トレイの持ち上げと差し込みの図を表示します。

    3. Sun 拡張キャビネットまたは Sun Fire キャビネットの場合は、トレイの固定にプラスのねじ回し (Phillips の 2 番) と 4 本の 8-32 ネジを使用します。Sun 900/1000 キャビネットの場合は、トレイモジュールの固定にプラスのねじ回し (Phillips の 3 番) と 4 本の 10-32 ネジを使用します。

      a) トレイの正面固定の図を表示します。

    4. エンドキャップを元どおりに取り付けて、正面の取り付けネジを覆います。

    5. キャビネットの背面に回って、2 本の 8-32 (レール 1 つに 1 本) を挿入して締め、アレイモジュール背面を固定します。

      a) トレイの背面固定の図を表示します。

    ストレージトレイ ID の設定

    1. キャビネット背面に回って、2 つの電源装置の間にあるトレイ ID スイッチを確認します。

      a) トレイ ID スイッチ位置の図を表示します。

    FC 拡張ケーブルによるストレージトレイの接続

    注 :これらの手順は、コントローラトレイを追加しただけの場合は必要ありません。

    ここでは、FC 拡張ケーブル (銅線) の取り付け例を 4 通り示します。

  • 1 x 2 アレイ構成の接続

    1. コントローラモジュール背面にあるコントローラ「A」とコントローラ「B」拡張ポートを確認します。

      a) 拡張モジュールの背面にある FC-AL ポート (入力および出力) を確認します。

      b) ポート位置の図を表示します。

    2. コントローラモジュール 0 のコントローラ「A」の拡張ポートと、拡張モジュール 1 の IOM 「A」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      a) コントローラモジュール 0 のコントローラ「B」の拡張ポートと、拡張モジュール 2 の IOM 「B」のポート 2 とを FC ケーブルで接続します。

      b) ケーブル接続の図を表示します。

  • 1 x 3 アレイ構成の接続

    1. コントローラモジュール背面にあるコントローラ「A」とコントローラ「B」拡張ポートを確認します。

      a) 拡張モジュールの背面にある FC-AL ポート (入力および出力) を確認します。

      b) ポート位置の図を表示します。

    2. コントローラモジュール 0 のコントローラ「A」の拡張ポートと、拡張モジュール 1 の IOM 「A」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      a) 拡張モジュール 1 の IOM 「A」の拡張ポート 2 と、拡張モジュール 2 の IOM「A」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      b) コントローラモジュール 0 のコントローラ「B」の拡張ポートと、拡張モジュール 2 の IOM 「B」のポート 2 とを FC ケーブルで接続します。

      c) 拡張モジュール 1 の IOM 「B」の拡張ポート 2 と、拡張モジュール 2 の IOM「B」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      b) ケーブル接続の図を表示します。

  • 1 x 4 アレイ構成の接続

    1. コントローラモジュール背面にあるコントローラ「A」とコントローラ「B」拡張ポートを確認します。

      a) 拡張モジュールの背面にある FC-AL ポート (入力および出力) を確認します。

      b) ポート位置の図を表示します。

    2. コントローラモジュール 0 のコントローラ「A」の拡張ポートと、拡張モジュール 1 の IOM 「A」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      a) 拡張モジュール 1 の IOM 「A」の拡張ポート 2 と、拡張モジュール 2 の IOM「A」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      b) 拡張モジュール 2 の IOM 「A」の拡張ポート 2 と、拡張モジュール 3 の IOM「A」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      c) コントローラモジュール 0 のコントローラ「B」の拡張ポートと、拡張モジュール 3 の IOM 「B」のポート 2 とを FC ケーブルで接続します。

      d) 拡張モジュール 1 の IOM 「B」のポート 2 と、拡張モジュール 2 の IOM「B」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      e) 拡張モジュール 2 の IOM 「B」の拡張ポート 2 と拡張モジュール 3 の IOM「B」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      f) ケーブル接続の図を表示します。

  • 1 x 8 アレイ構成の接続

    1. コントローラモジュール背面にあるコントローラ「A」とコントローラ「B」拡張ポートを確認します。

      a) 拡張モジュールの背面にある FC-AL ポート (入力および出力) を確認します。

      b) ポート位置の図を表示します。

    2. コントローラモジュール 0 のコントローラ「A」の拡張ポートと、拡張モジュール 1 の IOM 「A」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      a) 拡張モジュール 1 の IOM 「A」の拡張ポート 2 と、拡張モジュール 2 の IOM「A」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      b) 拡張モジュール 2 の IOM 「A」の拡張ポート 2 と、拡張モジュール 3 の IOM「A」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      c) 続けて、次の拡張モジュールの IOM 「A」の拡張ポート 2 と、そのすぐ上の拡張モジュールの IOM「A」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。拡張モジュール 7 の接続を完了するまで、この作業を繰り返します。

      d) コントローラモジュール 0 のコントローラ「B」の拡張ポートと、拡張モジュール 7 の IOM 「B」のポート 2 とを FC ケーブルで接続します。

      e) 拡張モジュール 2 の IOM 「B」の拡張ポート 1 と拡張モジュール 2 の IOM「B」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      f) 拡張モジュール 2 の IOM 「B」の拡張ポート 2 と拡張モジュール 3 の IOM「B」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。

      g) 続けて、次の拡張モジュールの IOM 「B」の拡張ポート 2 と、そのすぐ上の拡張モジュールの IOM「B」のポート 1 とを FC ケーブルで接続します。拡張モジュール 7 の接続を完了するまで、この作業を繰り返します。

      h) ケーブル接続の図を表示します。

    Ethernet ケーブルの接続

    注 :これらの手順は、コントローラトレイを追加した場合のみ必要です。

    1. コントローラトレイの背面に回って、コントローラ「A」および「B」の Ethernet コネクタポートを確認します。

      a) Ethernet ケーブル接続の図を表示します。

    2. それぞれのコントローラに Ethernet ケーブルを接続します。

    3. ケーブルのもう一方の端をサイトの LAN に接続します。

    Host ケーブルの接続

    注 :これらの手順は、コントローラトレイを追加した場合のみ必要です。

    1. コントローラトレイの背面に回って、コントローラ「A」および「B」の Host 1 および Host 2 コネクタポートを確認します。

      a) ホストケーブル接続の図を表示します。

    2. それぞれのコントローラにホスト FC ケーブルを接続します。

    3. ケーブルのもう一方の端を適切なスイッチまたはサーバーに接続します。

    新しい構成での電源投入

    注 1: 電源を投入する前に、追加した新しいトレイ用に DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) サーバーが設定されていることに注意してください。この設定には、コントローラカードまたは入出力モジュール用の対応する MAC アドレスが必要です。

    注 2: 拡張トレイとコントローラトレイ、またはコントローラトレイのみが追加された場合は、手順 3 から作業を行ってください。

    注 3: 既存のコントローラトレイに拡張トレイを追加した場合はデータを破壊します。手順 1 から作業を始めてください。

    1. 新しい拡張トレイに接続されているすべてのトレイ (拡張、コントローラすべて) は、この時点で電源をオフにする必要があります。

    2. 拡張トレイ、コントローラトレイの両方の電源装置の電源スイッチを「オフ」にします。

    3. 新しいトレイの両方の電源スイッチが「オフ」になっていることを確認します。

    4. 新しいトレイの両方の電源装置に電源ケーブルを接続します。

    5. まず、拡張トレイの電源装置のスイッチを「オン」にし、最後にコントローラの電源装置のスイッチを「オン」にします。

      注 :初めに拡張トレイの、最後にコントローラの電源を切ってすぐに入れなおすことによって、コントローラトレイによって新しい構成が認識されます。

    6. すべてのトレイが準備完了するまでに数分の時間がかかります。緑色の LED だけが点灯していればトレイは準備完了の状態です。

    資産の更新

    注 :RAID コントローラ付きのトレイが追加された場合は、資産への追加が必要になります。手順 1 から始めてください。入出力モジュール付きの拡張トレイが追加された場合は資産を更新する必要があります。手順 2 から始めてください。

    1. StorADE の「検出」機能により、新しいコントローラトレイを検出しておく必要があります。

      a) 新しいトレイを検出します。

      b) 「検出」ウィンドウで、「IP リスト」入力ボックスに新しいアレイモジュールの IP アドレスを入力します。

      c) 「検出を開始」ボタンを選択して、検出を実行します。

    2. 検出が完了したら、エージェントを実行する必要があります。

      a) エージェントを実行します。

      b) 「エージェントのサマリ」ウィンドウで、新しいトレイが接続されている適切なホストのチェックボックスを選択します。

      c) 「エージェントを実行」ボタンを選択して、エージェントを実行します。

    3. エージェントが実行されたら、「デバイスの詳細」(アレイモジュール) で、そのすべての FRU について 「状態」が「使用可能」、「ステータス」が「正常」であることを確認します。

      a) 「デバイスの詳細」を表示します。

      b) 「デバイス」ウィンドウで、「名前」列の下から新しいアレイモジュールの名前を選択します。

      c) 「デバイスの詳細」ウィンドウで、画面の左上にある FRU へのリンクを選択するか、「FRU」セクションまで下方向にスクロールします。

      d) 「FRU」の左の列から FRU タイプを選択し、「状態」が「使用可能」、「ステータス」が「正常」であることを確認します。

    4. これで、新しいストレージがお客様に引き渡せる状態になりました。